野球界伝説の一戦！巨人VS中日優勝決定戦とは

1994年シーズン、巨人は序盤から快調に白星を重ね、独走状態でした。 しかし夏場に8連敗を喫するなど急失速。終盤戦に9連勝を記録するなど猛烈な追い上げを見せた中日とのマッチーレースとなりました。 そして両チームとも残り1試合を残した時点で勝敗が全く並び、しかも最後の1試合が両チームの直接対決となったのです。

優勝が最終試合にまでもつれ、しかも直接対決で雌雄を決する事態となったのは、当時のプロ野球界では初の出来事でした。 1994年10月8日、ナゴヤ球場で行われたこの試合は「プロ野球界伝説の10.8決戦」、当時の長嶋監督曰く「国民的行事」として、いまだに語り継がれています。 そんな「伝説の一戦」、巨人は槙原寛己、中日は今中慎二両エースが先発しました。

エースの投げ合いでロースコアの緊張した試合展開が予想された中、両チームとも独特の雰囲気に飲み込まれ普段ではありえないミスを連発、序盤は点の取り合いとなりました。 しかし巨人が当時の先発投手3本柱、槙原に加え斎藤雅樹、桑田真澄を惜しげもなく投入。 中日の反撃を抑え込み、最後は桑田がラストバッターを三振に打ち取り、まさに執念で優勝を手にしたのです。 勢いに乗ったチームはその後の日本シリーズでも西武ライオンズを撃破。 記憶に残るシーズンとなりました。