クロマティ巨人最強助っ人の功績とは

1984年、プロ野球読売ジャイアンツに入団。以降1990年まで主力として活躍したウォーレン･クロマティは、退団してから数十年たった今でも、巨人軍史上最高助っ人との呼び声が高い選手です。 今回はそんな「巨人クロマティ伝説」をいくつか紹介しましょう。 1986年ペナント優勝争いの最中、クロマティはとある試合で頭部に死球を受け退場。大事をとって病院に入院しました。

しかし、チームのピンチに居ても立ってもいられなくなり、すぐ翌日に病院を抜け出して試合にベンチ登録しました。 そしてチャンスの場面で代打で出場、何と満塁ホームランを放ったのです。 当時の王監督と泣きながら抱き合い喜び合ったその姿はいまだに語り草となっています。

次に紹介するのは1989年シーズンです。前年、加齢による衰えを指摘されたクロマティはこの年、「打率4割を打って引退する」と宣言。 ホームランを捨ててヒットを量産し、シーズン規定打席到達時点では宣言通り4割を超える打率を記録しました。 優勝を争っていたチーム事情もあり、その後も出場を続けた結果、最終的には.378まで落ち、日本プロ野球界史上初の4割バッターは誕生しませんでしたが、文句なしの首位打者獲得。 2015年現在でもジャイアンツの歴代最高打率を誇っています。

以上見てきたように、クロマティは巨人の史上最高助っ人のみならず、日本プロ野球界全体においても強烈な印象を残した選手だったのです。