埼玉西武ライオンズの伝説

埼玉西武ライオンズの伝説が語られる時、昭和の終わりから平成の初期にかけての黄金期なしでは語ることはできません。 昭和57年に福岡から埼玉に本拠地を移転後初のリーグ優勝を飾り、その勢いで中日を倒して日本一にも輝きました。

この優勝を境に西武の黄金期が始まります。 その昭和57年から平成6年までの13年間でパリーグを11回も制しました。 これはプロ野球史上で最強と言われた昭和40年代の巨人に匹敵する強さだといえ、パリーグの各球団は西武のそつのない野球に大いに苦しめられました。

1989年には僅差で近鉄が優勝しましたが、この年も西武はシーズン終盤の近鉄との天王山の前までは首位に立っていましたので、シーズンの成績が借金になるなどの大崩れは全くない時代だったのです。 従ってこの時代にはプロ野球ファンの記憶に残る名選手も輩出しました。 リーダーシップを発揮してチームのムードメーカーであった石毛や、俊足ながら長打力もあり、守備もうまかった秋山などです。